喧嘩商売(24)/木多康昭
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前回の続き 、梶原修人・「スポーツではない戦い方」を考えます。

端的に言うと、梶原さんの強さは、動機が怨恨であるところです。

純粋に強いやつと戦いたいとか、己の強さを試したいとかではない。

闘い終わってノーサイド的スポーツではなく、相手を殺害する執念。

スポーツではない戦い方すなわち、「命のやり取り」を身上とする…。

まずはそこが一部を除く参加者を凌駕する点だと思われます。


戦術的には劇中に埋め込まれたいくつかのヒントが示唆しています。

田島彬のトーナメントが一筋縄ではいかない凄惨なものとなること。

梶原さんの本当の実力・まだみぬ本領が発揮されるであろうこと…。

以下ヒント例です。


『まだ諦めてねーのか もう試合は負けだ… だが喧嘩なら逆転の可能性はある 腕を食いちぎれ(スウ)』 by デスバトル観戦中の梶原さん(18巻)


『古代からボクシング以上に人気があった 禁止事項は噛みつく事と掘る事のみ だが実際は掘ることさえも 目に指を入れたぐらいでガタガタいうな、と容認されていた』 by マカオのボスに語りかける田島彬(22巻)


あんなに待ち焦がれた本編再開が怖くなってきませんか?

そして彼の本領が噛みつきと目潰しだけであるはずもなく。

まだまだ隠された秘技が恐怖と楽しみをそそります。

復讐者・梶原さんの生き方からは当分目が離せません!


さて、24巻の表紙も決まり、いよいよ連載再開が見えてきました。

それにしても佐川睦夫の予想を裏切り三代川祐介だったとは…。

つまり大幅加筆にも関係してくるのではと期待するところ大です。

というわけで、この応援ログ も潮時、これにて終了と致します。

永い間お付き合いいただきありがとうございました!!